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校長室通信

 明治25年10月に複数の小学校が一つになって「城下小学校」が設立されました。

 令和7年3月31日、その132年6ヵ月の永き歴史に幕を下ろします。歴代の教職員が一丸となり理想の教育を求めて創り上げられた城下小学校の教育。その伝統は、4月からともに閉校する「戸原小学校」のよき伝統も併せ引き継ぎ、また、新たな伝統を積み重ねていく「山崎南小学校」が開校します。

 在校生一同は、山崎南小学校を「宍粟一の学校」にを合言葉に今からやる気を見せています。

 これまで城下小学校を陰になり日向にんり支えてくださった全ての皆様、そして、過去に遡って今日に至るまで本校教育のためにお力沿いをいただいた全ての方々に心より感謝申し上げます。また、変わらぬご支援・ご協力を4月に開校する「山崎南小学校」へ賜りますようお願いします。

 令和7年3月31日 城下小学校 和田

 冴え返り 冴え返りつつ 春なかば  西山泊雲

 3連休にまた寒さが戻るという天気予報を聞き、前任校で立春を過ぎ、温かい人寒い日が繰り返し訪れるこの時期に「冴え返る(冴返る)」ということを書いたことを思い出しました。

 2月下旬になると、春のような暖かい日が数日続くかと思うと、また大陸からの寒気の影響で、冬の寒さが戻ってくることがあります。「冴え返る」は、中国から伝わった「三寒四温」に似た季節の変わり目を表した言葉ですが、『冴ゆ』には「刺すような寒さ」「しみ入るような寒さ」という意味があるようで、「冴え返る」には寒さの戻りの中でも、特に厳しい寒さの戻りを思わせます。

 今週末は、まさしく「冴え返る」ような寒さがやってくるようです。春のあたたかさと冬の寒さを繰り返しながら春はやってくるのですが、この週末の寒さは「冴え返る」寒さになるのかもしれません。

 でも、春は確実に近付いています。

 城の子たちは、進級・進学に向けて、時に自分を律する冴え返るような厳しさをもって,一歩一歩成長してくれることと思います。

 城下小 和田

よく見れば薺(なずな)花さく垣根かな  松尾芭蕉

『薺(なずな)は、アブラナ科ナズナ属の越年草。ハート型の果実が三味線に似ていることからシャミセングサ(三味線草)、三味線の擬音語からペンペングサ(ぺんぺん草)などの別名がある。田畑や荒れ地、道端など至るところに生え、春から夏にかけて白い花と三角形の果実をつける。春の七草の一つで、若葉は食用にもなる。』

 これは松尾芭蕉の句です。
 普段、気にもとめることのない垣根に、よく見ると薺(なずな)の花が咲いています。薺の花は、道端、土手や畦に目立たぬように咲く小さな花である。普段なら目に止まらない花でありますが、芭蕉の目はこれをしっかりと見ています。
 何気ない場面やささやかな出来事の中にあるよく見ないと、しっかり見ないと見えないものがあります。それに気づき、その存在感を改めて愛おしく思う心こそ大切なんですよと教えてくれている気がします。

 毎日の生活の中では、子どもが少しずつ成長していることに気づかないこともあるものですが、ふと立ち止まって子どもたちを見ると子どもたちはこの4月から確実に成長していることに気づきます。
 「低学年児童と手を自然につないで登校する高学年児童」
 「学年初めは、あいさつの声が小さかったのに今では大きな声であいさつしている子」
 「困っている友だちに『大丈夫?』と声をかけている子」
 「自分を後にして『○○さん、どうぞ』と順番を譲っている子」
 ・・・

 よく見るとたくさんの子どもたちの成長を見ることができ、キラキラと輝いていることに気付きます。
 いやいや子どもは確実に成長しています。
 子どもたちの成長を一区切りの年度末までしっかりつなげていけるよう「有終の美を飾る」残り2ヶ月にしていきたいと思います。

 城下小 和田

冬茜 一番星へ 空譲る  根岸善行

 寒さを一段と感じる季節がやってきました。
 朝夕は冷えた空気が身に沁みます。子どもたちも「こたつから出たくないです」という話をしていました。
 先日、冬の夕暮れにふと外に出てみると、何とも鮮やかな夕焼けを見ることができました。
 ほんの数分その夕焼けを見ているうちに鮮やかな空は薄れていき、日が暮れてしまいました。本当に、冬の夕焼けは、時間は短いですが鮮烈な色に燃えて美しいものです。加えて、その刹那が少しもの悲しくも感じます。
 現代は情報が溢れ、自分の好きな情報を選べば「楽しい」「面白い」といった感情を多く感じることができてしまいます。でも、人が成長していくにはいろんな感情を感じることが大切です。「楽しさ」「うれしさ」「怒り」「畏れ」「悔しさ」・・・
 「もの悲しい」という感情も人の成長には必要なのだと思います。
 冬茜(=冬の夕焼け)は美しいと思わせてくれると同時に私の心をもの悲しさで揺さぶってくれます。
 子どもたちにも、こんな「もの悲しさ」を経験し、物事を多面的に見られる目を養い、感情の機微に聡く、鋭い心を培ってくれたらな、と思った瞬間でもありました。

 昨年度の校報にも書きましたが、この文を書きながら、福井県の坂井市丸岡町で行われている「一筆啓上 日本一短い手紙賞」という取組の中の一つの手紙を思い出しました。。
 毎年、「一筆啓上 日本一短い手紙賞」と全国から四十文字以内という短い手紙を公募している取組です。その中の11歳の小学生が、自分に送った手紙です。

(宛先)「僕のこころ」へ
  怒・悲・思・恵・怠・惑・恩・志・想・恋・・・
  いろんな「こころ」が増えていく。             和歌山県 11歳

  成長とともに「こころ」が増えていくとこの子は感じたんですね。個人差はあるでしょうが、11歳という年齢の子どもの「こころ」がよくわかります。この頃になると、ちょっとマイナスイメージの「こころ」も増えてきます。でも、それが成長なのですね。そして、一人の人間をつくっていくんですね。城の子たちも豊かな心をもった人へ成長して欲しいなと思っています。

 城下小  和田

 

冬紅葉 山脈白く 手をつなぎ   矢島渚男(やじま なぎさお) 

 秋の色鮮やかな紅葉。冬にさしかかる頃、まだ枝に散り残ったもみじ。それを「冬紅葉」というそうです。その様子が思い浮かぶ美しい日本語だと思います。
 若い頃、市内最北部の旧道谷小学校に勤務していました。11月終わりから12月初めになると、校舎から運動場の残りもみじ越しに戸倉スキー場の上部が雪で白くなっていた景色を思い出します。この俳句を詠んだ俳人:矢島渚男は信州の人なのでおそらく句の山脈は雄大な景色であろうと思いますが、私も、宍粟の北でスケールは小さいものの同じような景色を見て、「冬が来るな」と思ったものです。
 さて最近は、秋も「暑い日」が目立つようになり、紅葉(こうよう)の時期がズレ込むことが多いそうです。私の家の近くに有名な「もみじ山」がありますが、最近は毎年、「今年は遅い」「今年はあんまり鮮やかに色づいてない」・・・など、20年ほど前なら11月中旬に美しい紅葉を見せていたもみじが、年々の気候に大きく影響されているようです。
 城の子たちにも、秋の色鮮やかなもみじを「美しい」と感じて欲しいと思います。そして、秋を愛する心が育って欲しいと思います。山々を紅葉が飾る秋の風景が、「温暖化」に影響されることなくずっと続いてほしいものです。(今年の「もみじ山」は、例年に比べて色づきが遅いようです。ぜひ、「もみじ山」へお越しください。)
 先週、岡山県鏡野町の富栄山登山の際、麓の里のもみじが本当にきれいでした。もみじの名所としては有名ではないのでしょう。清流が流れる中、一時の秋を満喫しました。私一人が鮮やかなもみじを独占しました。(近くの奥津渓谷は紅葉の名所として有名で多くの観光客で賑わっていました。) 

 城下小 和田

 10月26日、城下小学校としての最後の運動会がありました。

 児童は「THE 城の子 FINAL 楽しんでつなごう 絆(きずな)のバトン ~笑顔 協力 挑戦 ~」のスローガンのもと、練習を重ねて来ました。短い練習期間の上、雨の日も多く演技の仕上がりを心配しましたが、どの学年もしっかり仕上げてきました。(子どもたちのがんばりはもちろん、指導してくださった先生方にも感謝です。)

 当日の朝、出会った子どもが「校長先生、今日はがんばる!」と話しかけてくれました。「何が一番楽しみ?」と尋ねると、「城の子怪獣ダンシング(ダンス演技)。でも、一番緊張するのも、城の子怪獣ダンシング」と子どもの心の中を教えてくれました。

 どの演技も、力いっぱい最高の演技ができました。児童の演技を見ながら、年のせいか涙もろくなってしまって、児童の演技を見ているとその懸命な姿に、時々涙も出てきました。「これで城下小学校の運動会は最後か。」と寂しさを感じながらも、「来年の今頃にはには、山崎南小学校としての運動会が始まっているんだな。」と思うと、少しわくわくした気持ちになりました。

 児童には、「運動会だけがんばる」ではなくて、「運動会もがんばる」をめざしましょうと言い続けてきました。きっと、運動会のあとも大事にしてまた日々の学校生活をがんばってくれることと思います。

 城下小 和田

 先週、登校指導中に子どもが「校長先生、朝は寒いです。」と話しかけてくれました。まだ、その子は元気に半袖姿であったので、「校長先生が小さい頃には、『衣替え』があって、10月1日には秋・冬服に一斉に替わっていたんだよ。」という話をしました。(「『衣』って、天ぷらのまわりの?」という質問も受けましたが、衣=服であることを説明しました。)

  私が子どもの頃(50年ほど前)は「衣替え」ができていました。つまり、6月1日に春・冬服から夏服へ、10月1日に夏服から秋・冬服へと、季節と気候が一致していて服装を替えることができていたんだと思います。でも、ここ数年は5月まで冬・春服で過ごしていたんでは暑くてたまったものではありませんし、10月なっても夏のように暑い日があるので秋・冬服に替えるのは早すぎます。先日、3年生が校外環境体験学習で件いつ環境体験館で、地球温暖化の学習をしてきましたが、その温暖化と関係あるのか本当に気候がたった50年前と比べても大きく変わった気がします。

 そんな中でも、最近はようやく朝夕の気温も下がり、秋を感じることができるようになりました。城下の里では稲刈りが進み、柿や栗が実り、季節が進んだことを知らせてくれています。

子どもたちは過ごしやすくなった秋空の下、運動会の練習をがんばっています。

今日も子どもたちの元気な声が、学校に響き渡る「秋の一日」にふと心地よさを感じています。

城下小 和田

 7日の全校朝会で私から次のような話をしました。(昨年の10月にも同じような話をしています。)

「10月は学校の1年の折り返しの月です。4月から振り返ると、1年間の半分が終わりました。だから、1年生は1.5年生に 2年生は2.5年生に、3年生は3.5年生に、4年生は4.5年生に、5年生は5.5年生に、そして、6年生は6.5年生になったと考えてください。また、5年生は5.5年生なのですが、もう山崎南小学校の6年生=リーダーとしての意識を少しもって後半の学校生活をしていきましょう。そしたら、『今の6年生の行動がいい見本になる。しっかりと6年生の行動を見本としてみておこう。』という気持ちが生まれます。6年生は、6.5年生=中学生の準備に入った、という意識をもっておきましょう。そして、4月の自分と比べてがんばったことともう少しがんばることを振り返り、1年間の後半のがんばりにつなげてください。」


 1年間の半分が過ぎた今、自分を振り返り一歩、一歩伸びていく城の子でありたいと願っています。
 
 また、「チャレンジの秋」として子どもたちに「読書の秋」を進めました。秋の夜長は心落ち着けて親子で読書するのもお薦めです。「秋の夜の親子読書」なかなかいいものです。私も子どもが小さかった頃「秋の親子読書」をやっていました。「忙しい、忙しい」と読書から遠ざかっていた自分自身にとっても読書をするよいきっかけになりました。

(昨年、私は『スポーツの秋』として「低山登山を続けてがんばる」と校長室通信に書いていました。1年経って、3年間で65回、90座だったのが、4年間で88回、130座になりました。年齢とともに登山あとの筋肉痛回復は遅くなっていますが、まだ、継続チャレンジ中です。)

城下小 和田

長雨の降るだけ降るや赤のまま 中村汀女

 「赤まんま」を調べてみると、

『「赤のまま」とは、タデ科の一年草で、山野や路傍に自生する。初秋、小粒の穂状の紫紅色の花を咲かせる。この粒状の花をしごき取り、赤飯にみたてて、ままごとに使って遊んだことから、「赤の飯(まんま)」とよばれる。』とあります。
 この句では、秋の長雨にも負けずに庭の一角には、今日も紅鮮やかに赤のままが咲いていて元気付けられる、と詠み手は歌っているのだと思います。


また、こんな句も見つけました。
 

 子供だけ知る抜け道や赤のまま 岸 恒雄

 村の中を子どもが遊ぶ様子が目に浮かぶようです。最近は、子どもたちがゲームで遊ぶことが多くなり、村の中の畦道や山や川への向け道を走り回る様子はあまり見かけなくなりました。でも、そんな道端に昔も今も「赤のまま」が咲いている。
 今でも、子どもだけが知る村の抜け道はあるのかな。

 先日、あまりの暑さに彼岸花が咲き遅れているというニュースを見ました。来週あたりから少し気温も落ち着き、秋が近付いてきそうです。

 私は、子どもたちが季節を感じ、豊かな心を持って欲しいと願っています。秋の風景が子どもたちに教えてくれることはたくさんあるように思います。ちょっと来週の秋の訪れが楽しみになってきました。

城下小 和田

今日から2学期が始まりました。

夏休み中の北校舎改修を受けて、子どもたちの学び舎より学びやすい環境になりました。

体育館にはまだ、校舎改修に伴う北校舎の荷物があるので、本日の始業式はオンラインで行いました。私の方から次のような話をしました。

①第一学期終業式に話した4つの約束の振り返り。

②北校舎の改修に関連して、連日35度を超える暑さの中、工事を進めてくださった皆さんへの感謝の気持ち。

③二学期は一番長い学期だからこそ、がんばれば一番力が伸びる学期であること。

④東井義雄さんの「小さい勇気をこそ」を紹介し、一人一人、城の子のみんなが『小さい勇気』を発揮すれば大きな力になること。

⑤みんなが健康で元気に頑張り、12月には「いい学期だった」と言えるように。

 オンラインの式でしたので子どもたち一人一人の表情はわかりませんが、その後、下校時の全校終会の子どもの様子からだれもが「2学期もがんばるぞ」という決意でいることと思いました。

 城下小学校として最後の2学期、最後の運動会、最後の学習発表会・・・そうした自覚をもってこの2学期をがんばってくれることと思います。

  改修された北校舎が、子どもたちの笑顔でより輝いて見えた2学期初めの日でした。

城下小 和田

 

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